家の知識
House Knowledge
新築戸建の建設を検討するとき、どれくらいの期間が必要となるかが気になる方は多いでしょう。
今回は新築戸建の建築にかかる期間を、完成までに行われる工事の流れに沿って紹介します。また、新築戸建を建てる際の注意点についても解説していきます。
目次
新築戸建を建てるために必要となる目安の期間は、おおよそ1年~1年3ヵ月程度とされています。
実際に必要となる期間は、物件のデザインや大きさ、工法によって異なります。しかし、どんなに短い場合でも1年弱はかかると考えておいたほうがよいでしょう。
通常、建物の着工から完成、引き渡しまでに最低6ヵ月程度は必要となるケースが多いようです。注文住宅の建築を検討する際は、着工に至るまでの準備として、情報収集やハウスメーカー選びにも時間がかかります。あらかじめ頭に入れておくとよいでしょう。
とくにプランを自由に変更できる注文住宅では、こだわる点が多ければ多いほど、完成までにかかる期間が長くなります。入居日までのスケジュールを押さえつつ、各工程でどのくらいの期間がかかるかもチェックしておきましょう。
通常、注文住宅として新築戸建を建てる場合、どのような流れで家づくりを進めていくのかについて確認をしていきましょう。
一般的に、新築戸建を建築する際における工程ごとの流れは、以下のとおりです。
1. 情報収集・ハウスメーカー選び(1~3ヵ月程度)
2. ハウスメーカーの決定、プランの打ち合わせ(3~6ヵ月程度)
3. プランの決定、契約、土地の見学・決定・購入、住宅ローン審査(3~6ヵ月程度)
4. 着工、建築工事(3~6ヵ月程度)
5. 完成、竣工検査、引き渡し(1ヵ月程度)
ここからは、それぞれの段階ごとに必要となる期間と工程の内容について説明をしていきます。
新築戸建を建てると決めたらまずは情報収集です。「どんな家にしたいか」「どんな場所に住みたいか」など、自分の理想をイメージするところから始めましょう。
情報収集の際はインターネットや住宅情報誌を活用したり、積極的にモデルハウスを見学したりするのがおすすめです。
イメージが固まってきたところで、依頼したいハウスメーカー選びを探してみましょう。ハウスメーカーごとにさまざまな特徴がありますので、予算や得意とするデザイン・工法などを見極めたうえで候補を検討していきます。
何社かピックアップしたハウスメーカーのなかから数社に絞り込み、プランや概算見積もりなどを比較したうえで、最終的に依頼するハウスメーカーを決定します。
ハウスメーカーが決まったところで、詳細なプランの打ち合わせを行っていきます。
ハウスメーカーとの打ち合わせ後、正式なプラン決定を行い、建築請負契約を結びます。同時に住宅を建築する土地についても検討します。決定したら土地売買契約を締結します。
土地を検討する際は、電気・水道・下水道など、土地の条件についても調査して、イメージする希望の家づくりが可能か、十分確認しましょう。
建築請負契約・土地売買契約を結んだところで、住宅ローンを利用する場合は本審査を行います。並行して、地盤調査や建築確認申請を行うことが多いです。
契約関係がすべて完了したところで、建築工事に入ります。着工前の準備後、工事の無事を祈願する「地鎮祭」を行う場合もあります。
実際の工事では、建物の基礎をつくる「基礎工事」を行ったあと、木材を家の形に組み立てていく「建方工事」を行い、骨組みが完成したところで「屋根工事」「外壁工事」を行います。棟上げのタイミングで上棟式を行うケースもあるでしょう。
最後に行うのが、壁紙やフローリング、タイルといった建物の内装を仕上げる「内装仕上げ工事」です。
なお、着工から完成までにはおおよそ3~6ヵ月程度を要するとされています。天候などの影響で工期が延びる場合もありますので、注意しましょう。
建物が完成したところで、建築基準法に適合しているかどうかを確認するための竣工検査を行います。竣工検査で合格したら、「検査済証」の交付を受け、完成立ち会いを行い、問題がなければ物件と鍵の引き渡しとなります。
住宅ローンを利用する場合は、物件の引き渡し日は住宅ローン実行日以降となりますので注意しましょう。
なお、引き渡しの際には、あらかじめハウスメーカーとメンテナンスや今後の連絡先についても確認をしておくと安心です。
注文住宅で新築戸建の建築を検討する際の注意点は、以下の2つです。
1. 必要以上に時間がかかりすぎないように気をつける
2. 気になる点があれば早めに伝える
それぞれの注意点について、詳しく説明します。
自分好みにプランを考えることができる注文住宅での新築戸建の建築は、理想に近づけようとすればするほど、際限なく時間をかけることができてしまいます。
そのため、予想以上に建築にかかる時間が長引いてしまう例も多く見られます。
このようなことを回避するためにも、建築の工程ごとにあらかじめどれくらいの時間をかけるか、十分に考えたうえで計画を立てましょう。
また、自分にとって譲れない条件を挙げ、優先順位を決めておくことも大切です。こだわりたいポイントをしっかり絞り込むことで、必要以上に工期が長引く事態を回避できます。
物件の建築中は、現場まで出向いて進捗状況を見に行くこともあるでしょう。その際、気になる点を見つけた場合は、なるべく早めに現場責任者に伝えることが大切です。
とくに、渡されている図面と異なる点を見つけた場合は、すぐに伝えましょう。早めに対処できれば、必要以上の工期遅れを防げます。
今回ご紹介したとおり、注文住宅で新築戸建の建築を検討する場合は、こだわる点が多くなればなるほど、どうしても工期が長引く傾向にあります。
必要以上に工期を長引かせないためには、あらかじめ物件に対してのイメージをしっかり固め、優先したい要素の整理が重要となるでしょう。それぞれの工期にかけるべき期間について、前もって大体の期限を決めておくのも効果的です。
徳島県地域を中心に、地域密着型で家づくりに取り組んできた株式会社松島組では、お客様の大切な資産でもある家づくりのお手伝いをさせていただきます。
徳島県内で新築戸建住宅の建築をお考えの方は、ぜひ株式会社松島組までお気軽にご相談ください。
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